ジャンル | 過去修正アドベンチャー |
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対応機種 | ニンテンドーDS |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
人数 | 1人 |
メディア | DSカード |
発売日 | 2007年11月22日 |
価格 | 5,229円(税込) |
対象年齢 | CERO:B(12歳以上対象) |
その他 | 主題歌:伊藤由奈『Unite As One』 |
『タイムホロウ~奪われた過去を求めて~』(TIME HOLLOW)は、2007年11月22日発売のニンテンドーDS用アドベンチャーゲーム。なお、公式でのジャンル名は過去修正アドベンチャー。
概要[]
主人公が「ホロウペン」と呼ばれる過去を変える力を行使し、過去に干渉しながら物語の核心に迫るといったタイムパラドックス展開するアドベンチャーゲームである。
ディクレター及びキャラクター原案は『シャドウ オブ メモリーズ』『幻想水滸伝IV』のデザインなどを手がけた河野純子、シナリオ監修はテレビドラマ『アンフェア』の原作小説やテレビドラマ『ドラゴン桜』の脚本で知られる秦建日子が担当した。
あらすじ[]
- 高校2年生の時尾歩郎は、17歳の誕生日前日、不思議な夢を見る。それは火事の中にいる両親が宙に浮かぶ不思議な穴へと消えていく場面、そして行かないでと叫ぶ幼い自分……。翌日、目が覚めるとなにやらおかしい。部屋は昨日までと微妙に違うし、なぜか家には叔父・保がいる。両親のことを周りに聞いてみると、二人は12年前から行方不明ということになっていた。そして飼い猫・フォ郎が持っていた謎のペン、ホロウペン。その日以来、歩郎の周りでは不可解な出来事が多く起こるようになる。歩郎は大切な人たちを守り、過去を元に戻すため、決意と共にホロウペンを手に取った。
テンプレート:ネタバレ
登場人物[]
主要人物[]
- 時尾歩郎(ときお ほろう)(声:代永翼)
- 主人公。加古高校2年生。趣味は時計集め。
- 17歳の誕生日を迎えた朝、昨日まで一緒に生活していた両親が「12年前に失踪した」という状態になっていた。この奇妙な出来事を解決するためにホロウペンを手に取り、この事件に関わっていく。平凡な少年だが、事件を一人で解決しようと意気込むあたり、勇敢な性格。過去がいきなり変わることで周りの状況がすぐに飲み込めず、友人たちから変に思われることもしばしば。
- 十二林かのん(じゅうにばやし かのん)(声:杉浦奈保子)
- 歩郎の身の回りで起きた出来事を知る謎の少女。歩郎の両親が失踪した状態になってからいつのまにかクラスメイトとなっていた。
- 実は保と清作の同級生。16歳の時、清作に学校の屋上から突き落とされるが、3日後の未来から助けにきた亘によって時の穴から助けられ、亘に元の時間に戻してもらうことを約束する。その後かのんは時の穴を超えたことにより「時間の流れから外れ」、年をとらぬままペンを持つ者たちにより変わっていく世界に振り回されながら元に戻る日を待っていた。しかし彼女を助ける約束をした亘も、清作により失踪させられてしまう。そこに清作が「時尾一族に助けることはできない、この状態を戻してやる」と言って彼女に近づいた。しかしそれは嘘で、彼女は新しいペンの継承者である歩郎を監視するために利用されてしまう。その後、清作に歩郎をかばって殺されてしまった。
- 「現在」のかのんは「19年後、フリーライターをしていた未来」からきた保に19年前に命を救われており、「現在」の保と共に喫茶「黒の巣」を営業している。
- エンディング後、彼女と保の彼女にそっくりな娘が和織と九里ともに歩郎と一緒に学校に通う場面が確認できる。
- 時尾亘(ときお わたる)(声:成澤卓)
- 歩郎の父親。歩郎の17歳の誕生日を境に12年前に失踪した状態になる。
- 歩郎のホロウペンの前の持ち主。年齢に比べて外見がかなり老けて見えるが、それはホロウペンを使ったことによる反動のせい。かのんを時空の穴から引っ張った張本人。その理由はかのんが清作に突き落とされて死亡した3日後に保が後を追って自殺してしまったため、かのんが死亡するという事実を消す方法として時空の穴から引っ張るしかなかった。秋と共に12年前に失踪した理由は料理店の爆発事故に巻き込まれた後、「未来」の歩郎が開けた穴をくぐったためである。
- 時尾秋(ときお あき)(声:篠塚由起子)
- 歩郎の母親。歩郎の17歳の誕生日を境に12年前に失踪した状態になる。料理の味付けがいつも薄味。
- 彼女の料理の味付けが薄いのは「現在の歩郎」が「過去から時の穴を越えてきた秋」の料理の味付けが濃い(これは亘が濃い味が好きなため)といい、次からは薄くした方がいいといったため。しかしこの過去の彼女も修正され消えたため本当の理由は不明。
- 時尾保(ときお たもつ)(声:樋口智透)
- 歩郎の叔父。昔の事件を追うフリーライター。両親失踪後には親代わりとして一緒に暮らしている状態になる。
- 喫茶「黒の巣」を開店したのは保で、高校時代からの夢だった。「黒の巣」の名前の由来はかのんが好きな時間の神「クロノス」から。フリーライターになったのは亘によって未来を変えられたため。ラストには、清作に突き落とされたかのんを助けるために、かのんが突き落とされたところに行き、かのんと共に屋上から落ちた。これにより、過去のかのんの命は救われた。その後、「過去」において歩郎が「過去」に保を送った時間が再び訪れたと同時に、「過去」に送られた保は消滅した。
- 「現在」は、「未来からきた保に命を救われたかのん」とその場面に居合わせていた「もう一人の保(当時・高校生)」で喫茶店「黒の巣」を営業している。
- フォ郎
- 歩郎の飼い猫。先祖によって、時の流れから外れている。ホロウペンを歩郎に渡し、その後も色々なサポートをしてくれる。
- エピローグでは歩郎たちがフォ郎の意外な謎に迫る展開があるが結局は謎のまま。
歩郎の周りの人物[]
- 一柳 清作(いちやなぎ せいさく)(声:菅原雅義)
- 歩郎達の通う学校の近くにあるアンティークショップ「アイオーン」の店長。保の高校時代の同級生。
- 実は一柳家は時尾家と同じくホロウペンを先祖代々、子孫に継承している。清作は一柳家の現在のホロウペン継承者であり、歩郎の両親を失踪させたり、その他、様々な事件を歩郎の周りに起こしていた。その理由は35年前のバス事故で亡くなった母・奈緒子をバス事故に誘った人物が亘だと誤解していたため。彼の行動の根源は奈緒子を殺したと思われる時尾家への復讐であり、そのためなら他人の命も簡単に奪える程である。
- その後、奈緒子を救うために時空の穴をくぐり、行方不明となった。
- 一柳 奈緒子(いちやなぎ なおこ)(声:足立友)
- 35年前のバス事故で死亡した清作の母親。
- 事故当時、彼女は「時尾 亘に会え」と書かれた手紙に従ってバスに乗ったがそのバスがときわ坂にて事故を起こし、死亡したはずだったが、歩郎が19年前から連れてきた「過去のかのん」は彼女を見たことがあるという謎の矛盾が発生していた。
- その真相は「過去のかのん」が奈緒子を見た翌日に起きる、当時・高校生の清作が「過去のかのん」を殺すという事実を抹消するために自らの過去に干渉し、35年前のバス事故に巻き込ませて清作共々死亡させる「自殺」だった。
- 結果的にこの「自殺」は奈緒子のみ死亡して清作は生存したため、彼女の目論みは打ち破られることとなる。それ故に清作がそのことを誤解して「時尾家への復讐」をするに至った。
- 二宮 朔太郎(にのみや さくたろう)
- 歩郎のクラスの担任。昔は保のクラスの担任だった。時間に関係する問題を歩郎に出題する。
- 途中から、35年前に現れた「未来」の一柳に成り代わられてしまう。
- 三原 元樹(みはら もとき)(声:箭内仁)
- 歩郎の幼馴染でクラスメイト。マイペースでのんびりしている。昔はバスケをやっていたが、幼い頃の怪我が元で現在はやっていない。
- 三原 和織(みはら わおり)(声:川崎芽衣子)
- 三原元樹の妹。一人称は『俺』とボーイッシュで活発な性格。歩郎に片思いしているようである。
- 四堂 駿太(しどう しゅんた)
- 歩郎の幼馴染でクラスメイト。お調子者でポジティブ思考の持ち主で、少々気が弱いが怒ると手がつけられなくなる。自他認める美人のお姉さん好きであり、八木に片思いしていた。かつて空き地につくった秘密基地でシロという犬を飼っていたが自分のせいで死なせてしまったため、犬嫌いになった。
- 五島 凪(ごしま なぎ)
- 歩郎の幼馴染でクラスメイト。暇があれば勉強している努力家である。ペット好きでどんな犬でも彼に懐く。歩郎曰く、「口調が柔らければモテるのに」。
- 六条 琴子(ろくじょう ことこ)
- 歩郎たちがたむろする喫茶店「黒の巣」の店長。
- 七沢 竜之介(ななさわ りゅうのすけ)
- 働く女性を見ているのが好きという「黒の巣」の常連客。八木の彼氏。八木に色々ねだられてお金に困っているらしい。
- 八木 まゆ(やぎ まゆ)(声:広瀬有香)
- 喫茶『黒の巣』でウェイトレスのバイトをしている。四堂が憧れている。近くの短大に通っているらしい。
- 九里 祥子(くり しょうこ)
- 三原和織と親友だが性格は対照的で引っ込み思案。歩郎に片思いしている。ちなみにディギングの際に彼女の眼鏡を外すことができるが……。
- 十倉 想乃香(とくら そのか)
- 図書館の司書をやっている美人な女性。歩郎曰く、「クールビューティー」。仕事の時は白のスーツを着こなすが普段着のセンスは独特。
- 十一谷 新(じゅういちたに あらた)
- 近所に住む小学生。犬のジョンと散歩するのが大好きで、街のいろんな場所で歩郎たちと出会ってはなにかとトラブルに巻き込まれることとなる。
- ジョン
- 新の飼い犬。人懐っこく、新といつも散歩している。
- シロ
- 歩郎たちが昔、空き地に造った秘密基地で飼っていた白い犬。8年前に台風が来た際の落雷で死んでしまった。
本作が描く舞台[]
加古町[]
- 時尾家
- 歩郎の自宅。時尾家関連の過去の変化によって、保の書斎ができていたりと家の中にも様々な変化が起きている。
- 加古高校
- 歩郎たちが通う高校。外見の割に校舎内は年季を感じさせられる。保や清作もここの卒業生である。
- 黒の巣
- 歩郎たちの溜まり場となっている喫茶店。店長は六条で、八木もここでバイトをしている。コーヒーは安くて、おかわり自由らしい。ちなみに歩郎と三原はホットコーヒー、四堂はホットケーキとミルク、五島は梅昆布茶をよく頼む。ここを開業したのは保で、かのんの好きな時間の神「クロノス」にちなんで名づけられた。
- 図書館
- 十倉の勤務先で、五島もここでよく自習している。また、和織と九里がよく待ち合わせに使っている場所でもある。歩郎も謎の究明のためによく利用することになる。
- 三原家
- 三原 元樹とその妹・和織の自宅。歩郎は一度も上がったことがないので中がどうなっているのか知らない。フォ郎が2階の窓で寝ていることもある。
- 公園
- 海に面している公園で、犬の散歩代行のバイトをしている五島とよく会う場所。新や七沢も時々、散歩している。
- 駅前
- 時尾家からの最寄の駅。四堂と五島の自宅は電車で一つ先のところにあるらしい。八木も大学に通う際に使っている。
- 交差点
- 黒の巣の側にある車の多い交差点で、坂道となっている。また、付近は高級住宅街が広がっている。十倉の自宅もこの辺にあるらしい。八木が交通事故に遭う場所である。
- アイオーン
- 加古高校の近所にある清作が経営するアンティークショップ。元々は大きな木が植えてあった空き地であり、歩郎たちが木の上に小さな小屋を作って秘密基地にしていた。シロは、そのとき秘密基地で飼っていた野良犬である。しかし8年前の台風による落雷の際に木が倒れて秘密基地はなくなり、シロも死んでしまった。物語の途中で、店がなくなり、更地となる。
- グリル・エテルナ
- 12年前に爆発事故が起きたレストラン。その12年前の事故に亘と秋が呼び出されることがきっかけで2人は行方不明となる。現在でも営業は続いている。
- ときわ坂
- 35年前にバス事故があった海沿いの坂。急カーブになっており、ガードレールの先は崖となっている。
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コラボレーション[]
発売に先駆けて、PlayStation2版 Dance Dance Revolution SuperNOVA2に本作のテーマソング「TimeHollow」が収録された。プレイ中はオープニングムービーがバックに流れる。
外部リンク[]
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