ジャンル | パズルゲーム |
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対応機種 |
アーケード X68000 MSX PC-9801 ファミリーコンピュータ ゲームボーイ プレイステーション2 iアプリ、EZアプリ、S!アプリ、WILLCOMアプリ |
開発元 | コナミ |
発売元 |
コナミ ※PS2版のみハムスター |
製作者 | 井内ひろし |
音楽 | 半沢紀夫 |
人数 | 1 - 2人 |
発売日 |
[AC]1989年 [MSX]1990年3月 [GB]1990年3月16日 [FC]1990年4月13日 [PS2]2006年1月16日 |
クォース(QUARTH)は、1989年にコナミが発表したアーケードゲーム。
ゲームのジャンルはシューティング・パズルゲーム。ゲームルールはパズルゲームで、操作方法はシューティングゲームのそれであるというもの。続編・関連作や類似のゲームは発売されていない。
ルネサンス風にまとめられた芸術性の高いグラフィックと、独特のメロディーや美しい音色で奏でられるBGMも特徴。BGMの作曲者はプレイバック半沢(半沢紀夫)。
アーケード版でのキャッチコピーは「前代未聞のシューティングパズル。」
システム[]
画面(ブロック)は縦スクロールするが、自機である砲台は左右にしか動けず、固定画面のシューティングゲーム(スペースインベーダーやギャラクシアン、ギャラガなど)と同様の形式を取っている。
レバーで砲台を操作し、ボタンでブロックを発射する。ブロックは4連射まで可能。上から一段ずつ降りてくるブロックへ発射したブロックをくっつけることで、完全な四角(長方形、正方形)にすると消える。
ブロックはいくつかの種類があるが、どれもブロックを4つくっつけることで四角にすることができる。隣接はしているが結合はしていないブロックも存在し、それらは個別に消す必要がある。
結合していない複数のブロックをまとめて一つの四角の辺(内部に空白があってもよい)としてを結んでもよく(空白があった場合、空白部分にもブロックがあったとして点数計算される)、3つ以上のブロックを同時に消すと消したブロック数の倍率の得点が入る。また、必要数以上のブロックを打ちこんでより大きな塊として消すことも可能。
画面最下部、砲台の正面部分には線が引いてあり、ブロックがその線に達してしまうと砲台がつぶされミスとなってしまう。また、銀色のブロックが25個毎に出現し、これを消すと画面上の全てのブロックが消える。
エリアが0から9までに分かれており、画面の背景(ファミコン版、GB版は画面横)に現在のエリアを表す数字が表示される。表示は「Y/X」のようになっており、Xが現在のエリアを表す。Yの数字はそのエリア内のレベルで、一定距離を進むと0から9まで上がっていく。エリアが進むほどブロックの配置が難しくなり、レベルが進むほどブロックの落ちるスピードが速くなる。
「9/X」になった後一定距離をブロックに潰されずに進むと、金色のブロックが登場し(ファミコン版、ゲームボーイ版では出現しない)、そのブロックを消せば面クリア。次のエリアが「0/X+1」から始まる。
ファミコン版[]
ファミコン版では、残機制である1人プレイおよび2人交代プレイでは10000点ごとに1UPする。一部のステージは2人協力プレイと同じ幅となる。色違いのブロックは消すと特殊効果を発揮するものに変わっている。
- E - そのとき画面内にあるブロックを全て消す。
- B - 消すとボーナス点が入る。ブロックピースをたくさんくっつけて、大きいブロックにして消せばその分点数が入る。
- S - 落下ブロックのスクロールが一定時間止まる。
- C - 一定時間砲台が変形し、その間の得点が2倍になる。
ゲームボーイ版[]
ゲームボーイ版では、ランダムモードと、ステージごとに決まったブロック配置となるモードがあり、後者のモードはステージごとに規定ブロック数が設けられており、規定数をクリアできなかった場合はステージの最初からやり直しとなる。残機制が採用されておらず、1ミスでゲームオーバーとなる。また、消したブロックの数によって5つのアイテムが登場する。
- 発射するブロックピースの速度を上げる。
- 落下ブロックのスクロールが一定時間止まる。
- ブロックを全て消す。
- 落下ブロックの速度を下げる。
- 上記4種類のうちどれか、マイナス効果の目隠し、上記4つのアイテムを一気に獲得、の内ランダムで1つの効果が現れる。
2人プレイ[]
アーケード版[]
2人同時プレイ[]
コラムスなどと同様、左右に分かれて2人で同時にプレイする。
2人協力プレイ[]
1つのフィールドを2人で手分けしてプレイする。フィールドは1人用よりも広い。 1P側は左端から中央右側まで、2P側は右端から中央左側まで移動可能。中央部では2人の移動範囲が重なっているが、相手の砲台を押したりすり抜けたりして移動することは出来ない。
2人対戦プレイ[]
左右に分かれたフィールドを使い、どちらが先にミスをするかを競い合う。 3つ以上のブロックを同時に消すと、相手側のフィールドを上側から順に隠すことができる。このときに自分のフィールドに隠れた部分があると、隠れた部分を同じだけ開けることができる。
MSX版[]
2人協力プレイ[]
ルールはアーケード版と同様であるが、フィールドが1人用と同じ。また、相手の砲台をすり抜けることが出来る。
2人対戦プレイ[]
アーケード版と同様。
ファミコン版[]
2人交代プレイ[]
ルールは1人用と同じ。ミスをするともう片方のプレイヤーに交代する。
2人協力プレイ[]
アーケード版と同様。
2人対戦プレイ[]
- 左右に分かれたフィールドを使い、どちらが先にミスをするかを競い合う。
- 3つ以上のブロックを同時に消すと、相手の砲台を押し上げ、同じだけ自分の砲台を下げることができる。さらに、何もないところへブロックを打ち込むと(空撃ち)一瞬だけ両者のスクロールの速度が速くなるため、これをうまく使った駆け引きが可能であった。
ゲームボーイ版[]
2人対戦プレイ[]
通信ケーブルを使用。別々の画面でどちらが先にミスをするかを競い合う。アーケード版同様、攻撃手段として目隠しがある。また、通常プレイにもあったアイテムを使うことが出来る。一部のアイテムは対戦相手攻撃用に仕様が変更されている。
移植作品[]
1990年[]
以下の機種に、ほぼ同時に移植された。
- PC-9801
- X68000
- MSX2
- ファミコン - 自機が2種類に増えた。
- ゲームボーイ - 自機の種類が6種類もある(BGMに違いがある)。BGMにAC海外版で使われていた曲が追加されている。
1998年[]
- コナミGBコレクション VOL.4(GB版と同じ。対戦機能削除)
2002年[]
- EZアプリ - ゲーム名は『ブロッククォース』。
2003年[]
『ブロッククォースDX』として、携帯電話3キャリアに対応。
- iアプリ
- EZアプリ - Java、BREW両対応。
- S!アプリ - リリース時はVアプリ。
2006年[]
- オレたちゲーセン族 クォース(プレイステーション2) - 発売元はハムスター。ただし内容に問題があり、移植度は低い(問題点に関してはこちらを参照)。
- WILLCOM用アプリ『ブロッククォースDX』配信開始。
- i-revoにて、ファミコン版とMSX版が配信開始。
関連作品[]
- ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城 - パスワードに使用された。
- エアフォースデルタ - 自機がゲスト参戦(アーケード版の自機)。
- がんばれゴエモン〜東海道中 大江戸天狗り返しの巻〜 - キャラをゴエモンインパクトにして、ミニゲームに搭載。
- ハヤテのごとく! ボクがロミオでロミオがボクで - ミニゲームとして搭載。ステージ背景は『がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜』のミニゲームの「壁くずし」と同じ。
- ee'MALL 2nd avenue - ミニゲームとして「EE-QUARTH」を搭載。
- クイズマジックアカデミー5 - 全国大会モードで1プレイ中に30問連続正解するとアーケード版の自機が登場する。
- ザ★ビシバシ-四角が大好きシカクスキーはこのゲームをアレンジしたものである。
日本国外版[]
日本国外版のタイトルは「BLOCK HOLE」となっており、タイトル画面や自機、一部の音楽等が異なっている。また、欧州版『コナミGBコレクション VOL.4』には「BLOCK GAME」というタイトルで収録されている。
余談[]
- テンプレート:要検証範囲。
- テンプレート:要検証範囲。
- ゲームの難度は2人協力>2人同時>2人対戦の順に高くなっている。
- MSX2版のBGMは、マスターアップの3日前に「もう9曲BGMを増やせ」と上からいきなり指示が出て、急遽休みのスタッフの家に電話をかけて自宅の機材で曲を作らせたという逸話がある[1]。
参考文献[]
- ↑ SCCメモリアルシリーズ・スナッチャー ジョイントディスク 付属ライナーノーツ p.11
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